愛と仕事

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人の誕生から死までの成長の心理的な目的は、健全な自我の確立にあると言える。

それは、自分とは何者かという意味のアイデンティティも含んでいる。

フロイトは、アイデンティティにとって大切な2つの柱を、愛と仕事と定義した。

ここでいう仕事とは、給料を得る仕事に限定されるものではなく、誰かとの関わりにおける自分の役割のこと。だから、母親業でも主婦業でも、ボランティアでも、誰かとつながり、役に立っているという感覚があれば、それは、ここで言うところの仕事だとわかる。

また、愛というのは、言葉通り、その人の愛の関係のことで、家族や恋人など、関係性における充実した愛の状態。

ところが、実生活の苦しみから逃れようと、遠くにある理想を目指しながら、健全な自我のあり方を飛ばして、崇高な自己を一気に目指そうとすると、実生活では、何一つ成長を味わえない状態に陥ってしまう。

このパターンにあるとき、人は、中毒性の恥(シェイム)と向かい方がわからないので、自己都合によってマインドで結論付けてしまい、内的なエネルギー回路をさらに複雑にしてしまう。

そういう場合は、大体にして、愛と仕事において、自分らしくない状態にあったり、不完全さを感じていたり、身体症状として何かの不調を感じている場合が多い。また、ミッションを生きてはいないのは当然ながら、家族関係も機能不全を起こしていて、健全とは言えない状況にあることも少なくない。

痛みをありのままにとらえず、都合よくマインドで結論付けてしまうから、結果として、痛みが治癒することはなく、見せかけの幸せで上塗りされていっているような状態なのだ。

忘れてはいけないのは、自己という光をキャッチするためには、健全な自我という受け皿が必要だということ。

誰かと関わりながら、愛を分かち合い、自己価値を感じられる状態が、この健全な自我にある状態だ。そんな状態にあるとき、その人の愛と仕事にまつわるあれこれは、とても充実した状態にある。

大切なことは、それが人の成長の終着点ではないということ。その自然に開いた喜びの中にある自我の場所に、崇高な自己の光が降りてくるのだろうと推測する。西洋問わず、伝統的な霊性探求の道では、そのことは常に語られてきている大切な理解だ。

インナーチャイルドワークとは、西洋で生まれた手法で、フロイト、ユング、交流分析などの考え方をベースにし、また、退行催眠や表現アートの手法を用いた現代的なメソッドだけれども、まさに、健全な自我の形成を促し、その先の自己の光につながろうとする、現代人のための現実と霊性の和解のワークとも言える。

ワークのプロセスを通して、私たちは、徐々に成長と変化を体験していく。それは、一時的なものではなく、また、誰かや自分を深く傷つけながら、戦車のように前に進み続けるような類のものでもなく、ただ、自然に花が開くように起こる。

その自然に咲く花のような、木の実が熟して落ちるような成長と変化こそが、私たちの自然な自己とつながった自我の在り方だと感じる。

欲を捨てる、役割を手放す、天に委ねる・・・というのは、きっと、私たちが、この愛と仕事を通して、健全なアイデンティティを形成した後に訪れる、自然発生的な出来事なんだろう。

つづく・・・

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Pranava Life
川村イーシャ

 

 

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