健全な自我〜溶けたマシュマロ

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前回からの続きだけれど、「西洋のセラピーが日本人に作用しない理由」という記事のタイトルには驚かされた(正確なタイトルではないかもしれない)。確かに、セラピーの多くが西洋諸国で開発されている。
 
日本で生まれた有名なものはレイキだけれども、それですら、戦後、欧米からの逆輸入という形で日本に入ってきている。
 
私が提供しているインナーチャイルドワークや、現在トレーニング中の家族の座(ファミリーコンステレーション)は、西洋で生まれたものだ。

現在日本でなされているインナーチャイルドという用語を使ったヒーリングの多くが、その大切な理論の部分が省かれて、誘導瞑想的な技としてのみ提供されていることを懸念している。
 
実は、インナーチャイルドワークは誘導瞑想だけでなされる技ではなく、むしろ、その背後にある理論が非常に重要であることは、クラスに参加されている人たちは誰よりも理解されているのではないかと思う。
 
そこから体験していく内なる世界の神秘は、この理論の土台があるからこそもたらされるのであり、実生活にとてつもなく作用するのだ。

話は戻り、私は日本人であって、日本人のマインドを持っているけれど、ワークはジョン・ブラッドショーをはじめとするインナーチャイルドワークの基礎的理論をそのままお伝えしている。

だけれども、その理論は、インナーチャイルドワークだけにはとどまらない。というよりも、とどまることができない。なぜかって、インナーチャイルドワーク自体が、それ以前の、フロイト、ユング、エリックバーン(交流分析)、ミルトン・エリクソンなどの考え方を元に構築されたものだからだ。ちなみに、Pranava Lifeのインナーチャイルドワークには、今後、家族の座(ファミリーコンステレーション)の考え方が入っていく予定。

それらは全て西洋のものだけれども、多くのクライアントさんたちの体験から証明されているように、日本人である私たちにも、とても素晴らしい結果が報告されている。

比率でいくと、全体の約15%の人たちが、途中何らかの理由で学びをストップされてきたという事実があるけれど、逆にいうと、残り、85%の人たちは、そこに効果や変化、喜びを感じながら、クラスを修了されてきた。
 
これで、効果がないなんて言えるだろうか?
 
だけども、私もスタッフも、また、参加者さんも、理解している大切な事実がある。
 
それは、インナーチャイルドワークとは「健全な自我」を構築するためのワークであるが、私たち日本人は、そもそも自我というものの輪郭を失っていたり、文化的社会的刷り込みによって自我を構築することに抵抗があるために、そのことの意義に気がつけないということ。また、無意識に、それを恐れているのだということ。

だから、心地よくなる類のインナーチャイルドのイメージング療法は受け入れられても、健全な自我の構築のための理論は、受け入れられにくい現状がある。
 
インナーチャイルドという言葉が流行ったのはちょっと前で、それは、今ではセラピー業界ではとっくに知られた概念というイメージがあるけれど、実は、このワークは、その意味で、まだ、ほとんど日本では知られていないと言えるのだ。

そんな日本人としては革新的なことに、果敢に挑戦し続ける私たちは、スタッフも、参加者さんたちも、勇敢としかいいようがない!
 
だから、参加者さんたちには、このことが、周囲に理解されにくくてもどうか気にしないでほしいと伝えている。

だけども、考えてもみてほしい。

「強みはさらに楽しく伸ばしていって、弱みは分析してそれを補っていくこと」が、人にとって大切な成長のプロセスだとすると、自我が弱い私たち日本人にとって、健全な自我を育てることほど大切なことない。

いや、むしろ、これを通過せずして、私たち日本人が、どこへいけるというのだろうか?

暗に自我を持つことを禁じられてきた私たち日本人は、個であることを自覚することでこそ、広い視野を持つことができる。

女性性について言えば、受容性や許しの側面ばかりにフォーカスが当たるけれども、インナーチャイルド的視点で言えば、「父性の不在と、肥大化した母性」という理解は重要で、「呑み込み、死にいたらしめる母」というグレートマザーの側面を理解することなく、受容性や許しの母性について語っているとしたら大きな誤解を生じさせている危険性がある。

日本人の意識は、この肥大化した母性(グレートマザー)の下に入り込んでいて、そのゆがんだ母性の視点から、父性や、憧れのきらびやかな女性性を語っていることが多い。だから、まずは、肥大化した母性の姿をしっかりと捉えて、そこから立ち去り、個を生きる女性性の視点を入れておくことだ。肥大化した母性の下で語られる女性性の理論は、輪郭を失い溶けたマシュマロになることと同じだ。もはや、それは、マシュマロですらなくなって、その美味しささえも失ってしまう。
 
日本人である私たちにとって自我とは何かを明らかに知ることなく、セラピーを有効に作用させることは難しい。気持ちよくなるだけのワークばかりを受けているとしたら、むしろ、その中で、自我は、さらに混乱しはじめる。

大切な目安は、人生において、体、心、人生の意図(魂)は、協力しあっているのだろうか、ということだ。
 
それとも、それらは、バラバラで、足並み揃わず、互い違いにエゴイスティックな主張を繰り返しているのだろうか?
 
健全な自我なくしては、魂の意図に沿うことは難しいのだということを忘れたくない。
 
そして、健全な自我の土台の上に、自己という光が差し込むのだという賢人たちの知恵が、このワークを支えてくれていることに、深く感謝したい。

Pranava Life
川村イーシャ

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